11月24日(土)、提携アスリートの伊藤智仁氏が「サイバーベースボール1周年特別企画」のパネルディスカッションに登壇、野球の肩肘障害に関するパネルディスカッションに参加しました。
川崎市振興会館で開催された同パネルディスカッションは、東京医科歯科大学大学院 運動器機能形態学講座准教授・二村昭元氏による「肘内側における解剖学的知見ー指屈曲と安定化の関係」、国立スポーツ科学センター スポーツメディカルセンター コンディショニング課 鈴木章氏による「球速と投球障害の関係」という2つの基調講演の後に行われました。
基調講演の内容も踏まえて、
・スライダーはどうやって投げるのか?
・スライダーが肩やひじに負担がかかるという印象はあるか?
・なぜ、故障したと思うか?
・どうしたら防げたと思うか?
・長いリハビリを経て復帰した際にきっかけなどあるか?
・選手を育成するときに、一番気を付けていることはなにか?
・子供や指導者に言いたいことは
・野球に携わる医療関係者やトレーナーに言いたいことは?
などの質問に答えていく形で進行。
自身が怪我と向き合ってきた現役時代、また選手の成長と怪我のリスクに向き合ってきた指導者時代の経験を交えて独自の考えを披露しました。
参加者には理学療法士やトレーナー、またそれらの職業を目指す学生といった方々が多く、医科学的な見地や専門的な質問が集中しました。
伊藤氏は「怪我をしたいと思ってプレーしている選手はいないが、怪我を恐れて力をセーブする選手もいない。指導者としては、選手心理を理解した上でうまくリードしてあげることが重要」と述べるなど、プロ野球の現場でのエピソードも踏まえて自身の見解を述べました。